1981年にイギリスの児童精神科医ローナ・ウィングがアスペルガーの業績を紹介し、多数例の研究から自閉症とは診断されていないが社会性、コミュニケーション、想像力の3つ組の障害をもつ子どもたちがいることに気づきました。
当時、自閉症という診断は、言語によるコミュニケーションが限定されており対人関心も非常に乏しい子どもにのみつけられていて、言葉によるコミュニケーションが可能であったり一方的でも対人に関心がある場合は自閉症とは考えられていなかったのです。
ウィングは3つ組の障害を持っていながら自閉症と診断されない子どもたちの一部はアスペルガーの報告したケースに似ていることからアスペルガー症候群という診断が適切であるとしました。
自閉症スペクトラム障害(ASD)を理解するための概念としてロナ・ウィングが提唱した「Wing の三つ組」があります。
①社会性の障害②コミュニケーションの障害③常同的・限定的な行動に分けられます。