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障害者手帳について(その2)

◉デメリットはなくメリットが多い障害者手帳

わが子の障害がわかったとき、親はそれぞれに葛藤があるかもしれませんが、 定期間が過ぎるとわが子の将来のために、親としてどのようなことをしたらいいか、前向きに考えるようになるのが一般的です。肢体不自由などの身体障害やダウン症などの知的障害の子の場合は早くから障害がわかるので専門職からアドバイスを受けて手帳の申請をするケースが多いでしょう。

ただ、知的な遅れの目立たない発達障害の子などの場合、親が障害を認められず、手帳を申請しなかったり、遅れたりすることも少なくありません。障害者手帳が将来わが子の不利益になるのではと心配する親も多いようです。しかし、手帳を取得することで、不利益になることはありません。一度手帳を取得してもとくに必要でなければ返すことができますし、手帳を取得していることを履歴書などに記載する義務もありません。

逆に、手帳をもっているメリットは少なくありません。子どもの成長とともに必要となる「教育」「就労支援」の分野でもサービスを受けるのに手帳の取得が条件になる場面が多いのです。さらに手帳を取得していることで各種の公的手当や税金の控除・減免などを受けることもできます。