アスペルガー症候群の子供は、人と視線を合わせようとしない、と感じられることがしばしばあります。これは、自閉症と同じく、他人の視線に関心をもたないからです。
また、人の顔を見て、誰だか認識しようとしたり、その人がどのような表情をしていて、どんな気持ちでいるかを読みとることも苦手です。
顔の表情が読めない原因には、人そのものに関心がないからということもありますが、顔全体で表される感情(表情)をとらえ、その人がどんな気持ちでいるかを想像することが困難であることもあげられます。
アスペルガー症候群の人は、顔のなかの眉や目、鼻、口などのパーツ(細部)には着目するものの、それらを組み合わせて全体で表される表情を理解することが苦手なのです。