![発達障害支援アドバイザー協会](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=429x1024:format=jpg/path/s4e6954dc23195c42/image/i28d00bd2db19d3ab/version/1675863886/%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC%E5%8D%94%E4%BC%9A.jpg)
アスペルガー症候群の子どものなかには、ことばはよく知っていて、大人が使うような難しい表現を使ったり、ていねいな口調で話したりする子がいます。また、アナウンサーのような平板な語り口で、抑揚をあまりつけずにしゃべる子もいます。ことばに感情を込めることができないのです。
ふつうの子なら、「ねえ、ママ、そのおもちゃ取って!」と、「取ってほしい」という気持ちをぶつけて大きな声で叫ぶような場面でも、アスペルガー症候群の子は、「そのおもちゃを取ってください」と淡々と伝達するだけです。
同様に、相手が感情を込めて話すことばも、うまく受けとめられません。相手が抑揚をつけて話しても、うれしいのか、怒っているのか、そのことばの裏側にある気持ちを推しはかることができません。つまり、ことばで感情を伝え合うことが困難なため、コミュニケーションに支障が生じてしまうことになります。