自分の注意を向けるべき対象にしつかり向け続けることが苦手です。ほかの刺激が加わると、そちらにたやすく注意が向いてしまうことがしばしばあります。たとえば、廊下から聞こえる話し声が気になって、授業に参加できなくなったり、窓越しに、ほかのクラスの体育の様子が見えると、教室の先生の話が聞こえなくなったりします。
ふつうの子であれば、外の物音や景色に一瞬気が取られることはあっても、自制が働き、自分の注意を授業に戻すことができます。
しかし、ADHDの場合は、注意があちこちに散りやすく、なかなか授業に集中できません。