ADHDの子どものなかには、列に並んで順番を待っことを不得手とする子もいます。
注意が別のほうに向いてしまうと、みんなが並んで待っていることに気づかなかったり、最初は並んでいたとしても、途中で「並んで順番を待っている」ことを忘れてしまったりするためです。本人に悪気はないのですが、結果として列に割り込んだりすると、ほかの子どもから「ずるい」という非難を浴びるようになります。
また、友だちどうしで話をしているときに、自分が何か言いたいことを思いつくと、相手がしゃべっていても、割り込むようにして、話し始めてしまうことがあります。相手が言い終えるのを待ってから話せるとよいのですが、いったん話したいことを思いつくと、自制がききません。
こうしたことが度重なると、自分の言いたいことだけ話して、他人の話は聞かない自分勝手な人という誤解を受けるようになります。