ADHDのなかには、かんしゃくを起こしやすい人がいます。自分の意見が通らなかったり、思い通りにならなかったりすると、大声を上げたり、泣きわめいたり、周りの人をたたいたりして、怒りをぶつけるのです。これは実行機能のひとつである自制心が不十分なためにみられる行動特性であるということができます。
かんしゃくは、時間が経てば、しだいに治まりますが、怒りがピークに達しているときは、攻撃的になったりしますので、本人を刺激しない、ほかの子どもを遠ざけるといった配慮が必要になります。