LDは、大まかにいえば、「認知」にかかわる障害だといえます。その基盤となっているのは、脳のなかの文字を認知する過程における不具合があるディスレクシアです。しかし、LDのなかには、文字の認知だけでなく、数字や記号を覚えたり、数の概念を理解したり、図形や空間を認知したりすることにつまずく子どももいます。
また、LDと併せて、ADHDや発達性協調運動障害(手足などの別々の動作を協調させて行う運動がうまくできない障害)などの行動特性をもつ子もいます。
ADHDを併せ持つと、注意力のなさや落ち着きのなさもみられるようになりますし、発達性協調運動障害を併せ持つと、ひも結びやハサミの使い方がぎこちなくなったり、なわとびやボール投げなどの運動がうまくできないといった特性もみられるようになります。
ひも結びやハサミの使い方がぎこちなくなったり、なわとびやボール投げなどの運動がうまくできないといった特性もみられるようになります。