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気になるサイン(言葉で気持ちを伝えない)

4.まだ言業がうまく話せない小さな子どもでも、例えば、散歩の途中で目の前にちょうや小鳥が飛んできたら、指をさして一緒にいるお母さんにもそれを見るようにうながします。

そしてお母さんがそっちのほうを見たり、「ちょうだね」と言ったりすると、うれしそうにします。このように興味や関心を共有しようとする反応のことを、「ジョイント・アテンション」といいますが、発達障がいの特性をもつ子どもは、人への関心が薄い傾向があり、そばにいる人の行動にも目が向きにくいため、相手の注意をひくような反応がみられないことがあります。

また、相手の注意をひいたり、自分の気持ちを伝えたりしたい場合、例えば、おもちゃを取ってほしいときに、お母さんに「おもちゃを取って」とは言わずに、お母さんの腕をつかんで、おもちゃのある場所まで連れて行こうとすることがあります。