· 

気になるサイン(空気が読めない)

18.私たちは相手の表情やまなざし、身ぶり手ぶり、声の調子、姿勢などを読み取り、相手の気持ちを想像して、その場に一番ふさわしい態度をとろうとします。しかし、発達障がいの特性をもつ子どものなかには、^言葉を使わないコミュニケーションから相手の気持ちをくんだり、その気持ちに共感したりすることが苫手な子どもがいます。

そのため、悪気はないのですが、叱られているのにケロッとしていたり、沈んだ空気のなかで高笑いをしたりして、相手の気持ちを無視した行動をとってしまうことがあります。また、私たちは無慈識のうちに、例えば、悲しいときは、「悲しい」と自分の感情を自覚して、言葉に置き換えて「概念化」していますが、発達障がいの特性をもつ子どものなかには、自分の気持ちを言葉に置き換えて表現することが困難で、自分の気持ちに気づきにくい子どももいます。