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21.小さな子どもは、半年前のことでも、ついさっきあったことのように話すことがあります。特に楽しかったことなどは、「昨日、遊園地に行ったよね」と繰り返し言うことも少なくありません。時間感覚は大きくなるにつれて少しずつ身についていきますが、発達障がいの特性をもつ子どものなかには、「昨日」「今日」「明日」「1時間」「5分」などの時間の概念の理解が困難な子どもがいて、昔のことをまるで昨日のことのように詳細に話すことがあります。また、私たちが当たり前のように感じている、「時間は止まらずに流れている」という感覚をもちにくい子どももいます。
時間の流れを感じにくいということは、「5分経過した」「1時間経った」という感覚がわからないということです。そのため、「このままずっと終わらないのではないか」という不安と、絶えず戦わなければなりません。