発達障がいの特性をもつ子どものなかには、小さな物音など、ほかの人には受け流せるような刺激にも、次から次へと引っ張られてしまい、ひとつのことに集中できない子どもがいます。
また、授業中に身体を動かしたり、いすをガタガタさせたり、席を離れて立ち歩いたりするなど、じっとしていることが苦手な子どももいます。
しかし、その一方で、ゲームなら何時間でも集中できるなど、注意力に関するさまざまな側面にアンバランスさがみられることがあります。
また、動き以外にも話題が広がり続けてしまい、おしゃべりが止まらなくなる子どももいます。こうした様子をみせる子どもの多くは、忘れっぽさをあわせもつことも多く、繰り返し叱られたり、注意されたりしても、なかなか改善しません。なぜなら、その子にとっては、脳からの「正しい」命令に従っているだけだからです。