発達障がいの特性をもつ子どものなかには、気にさわることがあると、友達をたたいたり、大声をあげたりする子どもがいます。
こうした行動が繰り返されると、「乱暴な子」と誤解されることがあります。しかし、その背景には、相手の気持ちを理解することが苦手なために勘違いをしてしまったり、湧き上がった感情を抑えにくかったりする特性があるのかもしれません。
また、感覚過敏がある場合は、何らかの強烈な刺激を避けようとして、
つい突き飛ばしてしまったということがあるかもしれません。特定の子どもにだけ攻撃的になる場合も含め、その子が何を気にしているのか、行動の背景を探ってほしいと思います。
攻撃的になることが不安やイライラの安易な解消法になっている場合は、例えば、その場から去って気持ちを落ちつかせるなどの「よりよい行動」に置き換えていく工夫も必要です。