例えば、ボタンをとめたりはずしたりする、ファスナーを開けたり閉めたりする、箸を使う、字を書く、消しゴムで文字を消す、絵を描く、折り紙を折るハサミできるといったことは、最初はうまくできなくても、練習を続けるうちにだんだんできるようなっていきます。
しかし、発達障がいの特性をもつ子どものなかには、いつまでたっても上達しない子どもがいます。
手は生活全般で使うため、不器用だと、なかなか自分のことを自分でできるようになっていきません。
授業では頻繁に字を書くため、例えば、筆圧が極端に強すぎると、鉛筆の芯が折れたり、ノートがやぶれたりして、勉強にも影響します。
また、力加減が上手にできない子どもは、悪気はないけれど、優しく友だちの肩をたたいているつもりで、バシバシたたいてしまうことがあり、「乱暴な子」と誤解されてしまうことがあります。