生きづらさをやわらげていきます
療育とは、宮田広善先生の言葉を借りると、「障害のある子どもとその家族を援助しようとする努力のすべて」といえます。
発達障害の特性をもつ子どもは、個性が非常に強いために、周囲と折り合いをつけることが難しい場合があります。
それによって孤立したり、誤解されたりすることもあります。
親御さんもまた、日々できるだけのことをしていながら報われない気がして、途方にくれて疲弊しています。
療育とは、「子育てを支えること」ですから、子どもや家族への日々のねぎらいや、具体的な応援方法の提案をここでは考えていきたいと思います。
まず、何よりも親御さんと子どもが安心して日々を送ること、休息をとること、最低でも親御さんがきちんと周囲からねぎらわれて安心できることが大切です。
そのうえで行われる具体的な対処法として「TEACCH」「感覚統合療法」「ABA(応用分析)」などを紹介します。
療育によって特性そのものが治ることはありません。
しかし、その子の成長のペースにあった適切な関わり方や経験を積んでいくことで、生きづらさを和らげていくことができます。