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ABA(環境や関わり方を変える)

ABA(応用行動分析)はアメリカの心理学者スキナーの行動主義の珊論に基づいています。

その子の行動をよく観察し、適切な環境を整えたり、かかわりを持ったりしながら、「好ましい行動」を増やし、「好ましくない行動」を減らしていくものです。

行動主義は心理学のアプローチのひとつで、人の内面世界はほかの人にはわからない、周囲の人が読み取れるのはその人自身があらわれる「行動」であると考えます。

そこで、子どもが起こす「行動」と「変化」に着目します。

行動の背景を観察したうえで、その行動を引き出す環境やかかわり方を変化させるのです。

誰でも、うれしいことは何度でもしようと試みますし、つまらないことはだんだんやらなくなっていきます。

ABAでは、子どもが問題行動(好ましくない行動)を繰り返す場合は、その行動を引き起こす環樟やかかわり方が続いているか、問題行動がその子にとって「好ましい行動」になってしまったと考えます。

そこで、問題行動をしたときは、その行動を無視し、行動の結果何も起こらない(その子にとってうれしいことにならない)状況を作って、その行動を「消去」します。

望ましい行動がとれたときは、しっかりほめるなどして、その行動を「強化」します。