· 

長期の仕事になかなか取り掛かれない

ADHDに多い先延ばし傾向は、長期的で大がかりな仕事ほど出やすくなる。

時間感覚の弱さもさることながら、大きな仕事を細かいタスクに分けて段取りを立てるのが苦手なため、具体的な行動のイメージが浮かばないことも原因の1つだ。

仕事のタスク分けが苦手なのは、ASDにも共通する悩みです。ASDの場合、相談することが苦手という特徴も加わって、さらに自分自身を追い込んでしまうことが多い。

眠気を感じてしまうのは、理性では「やらなきゃ」とアクセルを踏んでも本心の方で興味を持てずにいるからです。

これも、具体的にイメージができる作業に落とし込むことで「わかる→できる」と感じさせて、自分の興味を引きつけることができる。

 

まず手をつけることを決めて、それに集中する環境を作る

先延ばし癖のあるADHDは、期日に余裕があるときはどうしても仕事へのエネルギーがわいてこない。一方で締切り間際になると、常人以上の集中力を発揮するのも特徴です。

これが本人にとっては「本気になればできる」と思ってしまうことの拠り所となり、先延ばし癖に拍車をかける一因ともなります。

これまではなんとかなってきたという経験則が先延ばしの習慣を強化させているのです。