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事務業務の段取りができない

一般的に、事務職には職場全体の動きを把握し、それを効率的に回す役割を期待されます。

会議があると言われれば、誰に言われなくとも資料を準備し会議室を整える必要がある。

同僚の一人一人がどこでどんな仕事をしているかを知っておき、的確に電話を引き継いでいく。

同僚が仕事をしやすいようサポートするのが事務という仕事なので、必然的に職場のぺ—ス、同僚のペースを読んで仕事をしなければなりません。

通常、同僚は複数いるものだから、そこから舞い込む仕事も複数にして同時並行です。

しかも相手はこちらのスケジュールなどお構いなく仕事を振ってくるから、事務は多数の仕事を自分で優先度をつけてスケジューリングしなくてはなりません。

さらに、あとから舞い込む仕事によっては、せっかく作ったスケジュールをその都度変更していく必要も出てきます。

そんな業務だから、同僚とのコミュニケーションも必須だ。

確かに営業などと比べれば外部の人とのコンタクトは多くはない(ないわけではない)が、

同僚一人一人の抱えている仕事や顧客など、より綿密な情報をリアルタイムで知っておかなければなりません。

同僚に頼まれた仕事が重なってどうしても調整できなければ、締切りの交渉も必要になる。

11つの仕事なら問題なくできても、事務にはそれをいつやるか、どうやるかをリアルタイムで考え段取りをつけていくことが要求される。

マルチタスク、コミュニケーション、段取りと、ASDにもADHDにも苦手とされる部分がそろって必要なのが事務という仕事になります。