【幼児期(0歳~小学校就学前)ASD】
◉周囲にあまり興味を持たない傾向がある。
視線を合わせようとしない子が多いです。
また他の子どもに興味をもたなかったり、名前を呼んでも振り返らないことが多いです。
定型発達の子が興味をあるものを指で指して示すのに対し、自閉症スペクトラム障害がある子は指さしをして興味を伝えることをしない傾向があります。
◉コミュニケーションを取るのが困難
知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害がある子は、言葉の遅れや、オウム返しなどの特徴がみられます。
会話においては、一方的に言いたいことだけを言ってしまったり、質問に対してうまく答えられないなどの特徴があります。定型発達の子が友達とのごっこ遊びを好むのに対し、自閉症スペクトラム障害がある子は集団での遊びにあまり興味を示さないことが多いです。
◉強いこだわりを持つ
興味を持つことに対して、同じ質問を何度もすることが多いです。また、日常生活においてあらゆるこだわりを持っていることが多いので、ものごとの手順が変わると混乱してしまうことが多いです。
【児童期(小学校就学~卒業)ASD】
◉集団になじむのが難しい
年齢相応の友人関係がないことが多いです。
周囲にあまり配慮せずに、自分が好きなことを好きなようにしてしまう子が多い傾向があります。
人と関わるときは何かしてほしいことがあるときなだけのことが多く、基本的に1人遊びを好みます。
人の気持ちや意図を汲み取ることを苦手とする子も多いです。
◉臨機応変に対応するのが苦手
きちんと決められたルールを好む子が多いです。
言われたことを場面に応じて対応させることが苦手な傾向にあります。
◉どのように・なぜといった説明が苦手
言葉をうまく扱えず、単語を覚えても意味を理解することが難しい場合があります。
また、自分の気持ちや他人の気持ちを言葉にしたり、想像するのも苦手です。
そのため説明がうまくできないこともあります。
【思春期~成人期(小学校卒業~ASD】
◉不自然な喋り方をする
抑揚がない、不自然な話し方が目立つ場合があります。
◉人の気持ちや感情を読み取るのが苦手
上記でも述べましたが、コミュニケーション能力が乏しく、人が何を考えているのかなどを考えるのも苦手な傾向にあります。
◉雑談が苦手
目的の無い会話をするのを難しく感じる人が多いです。
◉興味のあるものにはとことん没頭する
自閉症スペクトラム障害の人は物事に強いこだわりをもっています。
そのため、興味のあることにとことん没頭することが多いですし、その分野で大きな成果をあげられることもあります。