CSR担当者の皆様、以下のような課題を抱えていませんか?
-
発達障がいのある社員の不調に早めに気づきたいが、どうすればよいかわからない
-
せっかく採用しても、職場になじめずに退職してしまう
-
発達障がいへの理解を深めたいが、具体的な方法がわからない
私は32年にわたり福祉事業に携わり、数多くの企業の障がい者雇用をサポートしてきました。その経験から、発達障がいのある方々の職場定着には、独自のアプローチが必要だと実感しています。
見落としがちな不調のサイン
発達障がいのある方の心の不調は、一般的な「うつ」の症状とは異なる形であらわれることがあります。
例えば、ある企業では仕事熱心で几帳面な社員の机が突然散らかり始めたことで、心の不調に気づくことができました。この事例のように、普段の行動パターンが急に変化することが、重要なサインとなることがあります。
また、感覚過敏を持つ方の場合、オフィスの照明や空調の音といった環境要因が大きなストレスとなることもあります。一見些細に見える環境変化が、重大なストレス要因となる可能性があるのです。
予防的アプローチが鍵
メンタルヘルスケアで最も重要なのは、予防的なアプローチです。
ある製造業では、日々の「体調チェックシート」を活用し、本人も気づいていない疲労の蓄積を可視化することで、管理職が適切なタイミングで休息を促せるようになりました。その結果、メンタルヘルス不調による休職者が大幅に減少したのです。
効果的な支援体制の3つの柱
-
定期的な個別面談
-
コミュニケーションが苦手な方も多いため、「YES/NO」で答えられる質問を中心に構成
-
本人の特性に合わせた面談方法の工夫
-
-
適切な休憩環境の整備
-
感覚過敏による疲労から回復するための静かな空間の確保
-
必要に応じて個室やパーティションの設置
-
-
専門家との連携
-
発達障がいについての理解がある産業医との連携
-
定期的なコンサルテーションの実施
-
支援体制構築の成功事例
IT企業A社では、チャットツールを活用した独自の報告システムを構築しました。対面でのコミュニケーションが苦手な社員でも、日々の状態を簡単に共有できる仕組みを作ったところ、以下のような成果が得られました:
-
メンタル不調による休職者が前年比60%減少
-
社員の定着率が15%向上
-
職場全体の生産性が向上
これからの企業に求められること
発達障がいのある方々は、独特な視点や高い集中力など、企業にとって貴重な才能を持っています。適切なメンタルヘルスケアにより、その才能を長期的に活かせる環境を整えることが、企業の持続的な成長につながります。
私は現在、企業向けに自閉症体験VRを提供し、発達障がいへの理解促進をサポートしています。発達障がいのある社員が活躍できる職場づくりに興味をお持ちの方は、ぜひ以下のセミナーにご参加ください。