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発達障害への理解を深める社内イベント:効果的な企画のポイント

こんにちは。発達障害支援アドバイザー協会代表理事の白石です。32年の福祉事業経験から、今日は社内で発達障害への理解を深めるイベントの企画について、実践的なアドバイスをお伝えします。

イベント企画の重要性

発達障害のある方とない方が共に働く環境では、相互理解が何よりも重要です。しかし、ただ「理解を深めましょう」と呼びかけるだけでは、真の理解には至りません。

私の経験では、発達障害を持つ方々は「普通になりたがる症候群」に悩まされる必要はありません。むしろ、その特性を活かすことで素晴らしい成果を上げることができるのです。

効果的なイベント企画のポイント

体験的理解を促す

私たちが開発した「自閉症体験VR™」を使用すると、ASD(自閉スペクトラム症)の方が実際に見ている世界を体験できます。このような体験型のアプローチは、座学だけでは得られない深い理解につながります。

具体的な事例の共有

私の施設では、発達障害のある社員が前年比1100%の経常利益を実現した経験があります。このような具体的な成功事例を共有することで、発達障害のある方々の潜在能力への理解が深まります。

双方向のコミュニケーション

一方的な講義形式ではなく、参加者同士が意見を交換できる場を設けることが重要です。たとえば、日常業務での困りごとや工夫している点について、グループディスカッションを行うことで、より実践的な理解が進みます。

イベント実施時の注意点

「できない」ことよりも「できる」ことに焦点を

発達障害の特性は、適切な環境があれば大きな強みとなります。イベントでは、その可能性に焦点を当てることで、前向きな理解を促進できます。

具体的な行動指針の提示

「理解を深める」という抽象的な目標ではなく、「明日から実践できる具体的なアクション」を参加者に持ち帰ってもらうことが重要です。

実際のイベント企画例

半日プログラムの場合

午前:発達障害についての基礎知識 ↓ 昼休憩 ↓ 午後:VR体験と実践的なワークショップ

このような流れで、知識と体験を組み合わせることで、より深い理解を促すことができます。

継続的な取り組みの重要性

1回のイベントで完璧な理解は得られません。定期的なフォローアップセッションや、日常的なコミュニケーションの工夫など、継続的な取り組みが重要です。

 

より詳しい企画方法や、現場での具体的な実践例については、私たちが提供している60分のオンラインセミナーで詳しくご説明しています。VRを使った体験を通じて、発達障害のある方の視点からの理解も深めていただけます。