アスペルガー症候群

アスペルガー症候群の治療方法とは
アスペルガー症候群の症状を根本的に治療することはできません。 しかし、トレーニングによって本人のコミュニケーション能力を高めたり、周囲からのサポートによって困難さを減らすことはできます。子どもの頃に受けるそういったアプローチのことを「療育(発達支援)」と呼んでいます。「療育(発達支援)」とは言葉や身体機能など発達に遅れの見られる子どもについて、生活への不自由をなくすよう専門的な教育支援プログラムにのっとり、トレーニングをしていくことを言います。また、大人になってからはSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)と呼ばれる対人関係をうまくおこなうための社会生活技能を身につけたり、障害の特性を自分で理解し自己管理をするためのトレーニングを受けることで改善していきます。

アスペルガー症候群の大人と子どもの症状の違い
子どもの頃はコミュニケーションや対人関係の困難さから友達がなかなかできなかったり、ずっと同じことにこだわったり運動ができないことをからかわれたりして、いじめの対象などになることがあります。 しかし周囲の大人からのサポートなどがあったり、学校内で求められることが決められた授業に出席したり、勉強や宿題をこなすというルーティンでこなせる作業であることから、彼らの特徴が上手くはまれば症状があまり問題にならない場合もあります。 しかし、大人になると就職活動や仕事において上司や部下、同僚などとの間でコミュニケーションを求められる機会が増えます。また職場によっては場の空気を読んだり、相手の発言の裏にあるものを推測したりするスキルも求められますが、それらは苦手としているところなので、元々持っていた症状が問題として生じる機会が増えることになります。そのため、大人になってはじめて対人関係の問題に悩も方も増えています。

アスペルガー症候群の10個の特徴
1. 明確な指示がないと動けない 2. 場の空気を読むことができない、空気に沿った対応ができない 3. 冗談が通じず、会話の行間や間を読むことができない 4. 曖昧なことを理解できない 5. 好きなことは延々とやり続けてしまう、話し続けてしまう 6. スケジュール管理ができない 7. 自分が興味のないことは頑なに手を出そうとしない 8. 急な変更にうまく対応できず、だまされやすい 9. 名前を呼ばれないと自分だと気が付かない 10. 相手の気持ちをおもんぱかれない、人を傷つけることを言ってしまう

アスペルガー症候群の子どもとの接し方④
できる行動に着目し、できない行動は事前・事後の関わりを工夫する 対人コミュニケーションに困難さを感じるのは、どのように行動したりコミュニケーションを取ったりしたらよいかが分かりづらいためです。そのため、関わる側が、どのような行動をとったらよいかをその子にとって分かりやすく示すことが大切です。 また、うまく行動できた時は、直後にほめるなど、その子にとってうれしいと感じる場面を増やすことで行動の定着が促されると言われています。その子がいまできていることをほめたり、ハードルが高い行動を促すときは、段階的にできるように関わり方を工夫したりして、周りとスムーズにコミュニケーションを取れるようサポートしていきます。

アスペルガー症候群の子どもとの接し方③
注意を引いて、事前に伝える コミュニケーションを取るときに、口頭のみで伝えると、聞いていなかったり、聞こえていても注意が向いていないときがあります。そのため、肩を叩く、目を合わせてから話すなど、注意を引く工夫をすることで、伝えたいことを確実に伝えることができます。

アスペルガー症候群の子どもとの接し方②
指示は短く具体的に 「ちゃんと」や「きちんと」などのあいまいで抽象的な伝え方だと、人によって定義が異なり、特にアスペルガー症候群・高機能自閉症のあるお子さまには分かりづらいと言われています。例えば、「きちんと片づけてね」ではなく、「車を箱に入れて」と具体的に伝えるとお子さまが取り組みやすくなります。その他にも、「走らない」など否定的な伝え方ではなく、「歩こう」のように肯定的な伝え方だと何をしたらいいかが分かりやすくなります。

アスペルガー症候群の子どもとの接し方①
見てすぐ分かる環境に整える 漠然とした空間や時間の把握が難しい場合に、目で見て理解することが得意なお子さまには、イラストや写真を使って、手順や1日のスケジュールを明確にしたり、空間を目的に合わせて仕切ることで、何をする場所なのか分かりやすくしたりすると、行動しやすくなることがあると言われています。

アスペルガー症候群の具体的な特徴③
■マイルールがある 自分の決めた予定や手順などを変えることを嫌い、頑なになる。無理に変更すると混乱してしまうこともある。 ■記憶力が高い 興味のある物事に関しては、大量の情報を記憶したり、引き出したりすることができる。 ■集中力がある 興味のある物事に関しては、一度手を付けると熱中しすぎて周りが目に入らないこともある。 ■話し続ける 興味のある物事に関しては、一度話し出すと夢中になりすぎて止まらなくなる。

アスペルガー症候群の具体的な特徴②
■大勢の中で浮いてしまう 場にそぐわない発言や回答をしてしまう。 ■相手の気持ちを理解するのが苦手 相手が何をどう考えているのかを想像することに困難さがある。 ■自己中心的と思われる言動をしてしまう 自分の言動がその後どうなるか、ほかの人にどう影響するか、想像するのが苦手で、臨機応変に動くことに困難さがある。 ■相手を傷つけてしまう 何も考えずに見たまま、思ったままの発言をしてしまうため、相手を傷つけてしまうことがある。

アスペルガー症候群の具体的な特徴①
■あいまいなコミュニケーションが苦手 言われたことをそのままの意味として受け取ってしまう。アイコンタクトや顔の表情を読み取るのが苦手。 ■不適切な表現を使用してしまう 遠回しに発言することに困難さがあるため、言い方がキツく、ストレートすぎる発言になりがち。 ■名前を呼ばれないと自分だと気づかない 1対1でも自分の名前を呼ばれないと相手が誰に対して発言をしているのか分からない。 ■想像して動くことが苦手 想像力が弱い傾向にあるので、指示されたこと以外に考えが向かなかったり、相手や環境の変化に気づかないことがある。

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